金曜の夕方。ESTP のあなたは、今夜の予定を指折り数えて楽しみにしていた。 友人と、格闘技の興行を観に行く約束だった。ESTP にとって、こういう夜は、栄養だ。目の前で本物がぶつかり合う音。会場がうねる。選手より先に次の一手を読む、あの感じ。一週間、退屈な仕事に耐えてきたのは、半分、この夜のためだった。 チケットは友人が持っている。時間だけ合わせて、あとは現地で合流すればいい。段取りは、それで十分だ。細かいことは、着いてから決めればなんとかなる。いつも、そうしてきた。 仕事を終えて、ESTP は、会場へ向かおうと駅へ歩き出した。今夜も、いい試合が見られる。そう思うと、自然と足が速くなる。 そのときだった。ポケットのスマホが鳴った。




