金曜の夕方。ISFJ のあなたは、今夜の約束を何日も前から楽しみにしていた。 約束といっても、自分が遊びに行く話じゃない。最近ちょっと元気のない友だちを、家に呼んでいたのだ。ごはんを作って、ゆっくり話を聞いて、少しでも元気になってもらえたら——そう思っていた。 だから準備は、何日も前から始まっていた。その友だちが昔「おいしい」と言っていた煮物を覚えていたから、今日はそれを作るつもりだった。材料はゆうべのうちに買ってある。苦手な食べ物も、ちゃんと頭に入っている。前に貸したままになっていた本も、きれいにして、玄関に置いてある。 自分が楽しむというより、相手が少しほっとしてくれること。それが ISFJ にとっての、今夜のいちばんの楽しみだった。 一週間、まじめに働いた。その最後に、大事な人をもてなす夜がある。エプロンを出しながら、ISFJ は、よし、と小さくうなずいた。




