22 歳の春。INTP のあなたはシステム開発部の技術寄りのチームに配属された。 最初の現場ですぐに変わり者扱いされた。理由は単純だ。与えられた仕事より、「この仕組みは、そもそもなぜ動くのか」のほうに夢中になってしまうから。先輩が「動いてるんだから、もう次いこう」と言っても、手が止まらない。理由の分からないまま動いているコードは気持ち悪くて仕方がない。 頭は間違いなく切れた。誰も原因の分からなかった障害を一人だけいちばん下の理屈からたどって、つきとめてしまう。 ただ、その説明がやたら長い。 ある日、先輩が「原因だけ、手短に教えて」と言った。INTP はこくりとうなずいた。そしてホワイトボードにまず「"原因"とは何か」と書いた。先輩はその瞬間、今日じゅうの解決を静かにあきらめた。 本人に悪気はない。前提をそろえずに結論だけ話すのは、INTP にとって土台のない家を建てるようなものなのだ。聞いているほうは三分で話に置いていかれるのだけど。 25 歳。同期がリーダーや主任を目指し始めても、まるで興味がわかなかった。人をまとめるより、誰も触りたがらない難しい技術をひとりで掘っていたい。 「何を考えてるか分からない人」と思われても、放っておいてもらえるなら好都合だった。




